もろろん

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シャングリラを刮目した話

2023年7月16日、私は初めてシャングリラ(理想郷)を目にし体感することになった。

 

それは及川光博、通称ミッチーのワンマンショー「踊って!シャングリラ!」に行ったことだ。

 

私は、ミッチーがアーティストであったことをつい先日まで知らなかった。好きだった仮面ライダードライブの映画に闇落ちした仮面ライダー3号として出てくる位のイメージしかない。

なぜ、ミッチーのショーへ行くことにしたかというと友人に突然勧められた「半沢直樹」を見たことだった。腐女子として、エリートで澄ましているスーツを着たメガネキャラが大好物であった私に刺さるであろうと紹介してくれたのだ。沢山スーツを着たエリートメガネが出てくる「半沢直樹」に私は大発狂し大熱中した。その中でも一際私の性癖にぶっ刺さったのがミッチーの演じる渡真利忍だった。チャーミング過ぎるお芝居に惹かれミッチーについて調べると沢山曲がでてくる。しかも、その曲が私好みのパンクやロックぽいものも多くますます没頭することとなった。それ以外にもロマンティックな歌詞にとても惹かれた。元々ゴリゴリにJオタやv系ロックバンドのギャをしていた私の大好きなものを集めましたと言わんばかりの名曲の数々…

これはハマることしか考えられなかった。

検索をかけると2023年6月時点でワンマンショーツアー中の文字が表示されこれは行くしかないとフッ軽おたくの私は即チケットサイトを開き神奈川公演のチケットをとったのである。

 

きたる7月16日、みなとみらい線に揺られながら緊張の面持ちで神奈川県県民ホールに向かっていた。せっかくならグッズのアクスタやショー中に使うポンポンが欲しいと思い物販販売から行くことにした。開始1時間前だというのに沢山の黄色いお洋服を召した人々が並んでいる。よくよく調べるとミッチーのライブには毎年カラーコードがあるらしく今年は"黄色"だったそうだ。白黒の花柄ブラウスに黒のミニスカートできてしまった自分を恨んだ… 初心者ベイベーということで許していただきたい… 物販列ではかなりの音量でミッチーの名曲の数々が流れており、ファンの方々も少しリズムをとったりノリノリだった。たまに軽く踊っている方も居てやる気まんまんな先輩ベイベーの方々を見ていたらあっという間に物販が開始されお目当てのもの全て購入することが出来た。

カフェに入り開封。腕組みッチー(アクスタ)可愛すぎる😭😭😭 食べてしまいたいくらいに可愛い。食べたら、我が子を喰らうサトゥルヌスになってしまうので自重した。自分でッチーの所をカタカナにするのも可愛い。

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ここで苦戦したのが応援グッズであるポンポンだ。リボンのように平べったい状態から根気強く折り曲げて、丸くしていくのだがこれが難しい。1枚が変な方向を向いてしまうとその次からのヒラヒラが思うような方向に行ってくれない…

まるで人間社会の生活のようで、ミッチーは私にそんな事まで教えてくれるのか…と1人拳を握りしめてしまった。結果、そこまで綺麗とは言えないポンポンが出来上がったが振ることが出来るから良いとした。

 

開演が近付いてきたので会場に向かう。先輩ベイベーの高校からの友人の話ではひたすらに踊り狂うのと初心者ベイベーと呼ばれたら元気よく答えるとの旨のみを聞いていたので再度言い聞かせながら着席をした。

着席をすると、前の席の方が「こうっ!!」と言いながら2人で振り付けの練習をしていて気合いが違うなと洗礼を受けたような気持ちになったと共にこれからあのミッチーを"生"で見られることに武者震いがした。手足が震え始めたのだ。もう興奮は何故か開演前から最高潮だった。

私はただの初心者ベイベーであり詳細にショー内容を覚えている訳では無い。だから、初心者が初心者なりに思った事を時系列はバラバラに列挙していく。

 

 

アラビアンな曲と共に黄色い煌びやかな衣装に身を包んだミッチーが登場した。その瞬間から、お顔が最高すぎてガッツポーズをしてしまった。そう、私はミッチーのお顔が大好きなのである。特にちいさな常に口角のあがったお口が好きだ。色んなもの…大福やおはぎを詰め込んであげたくなる…。そこそこに近い席ではあったのだがお顔が見たすぎて双眼鏡を下ろすことが出来なかった。1曲目から踊り始めるベイベーの皆さんに圧倒されながらも双眼鏡を構え続ける。

もう、真っ赤なリップで唇のちゅるちゅるなミッチー素晴らしすぎる…。ウッワーーーコレコレ最高!!!

ここで1番に感じたことなのだが、想像以上に喋るずっと喋ってる…
メンバー紹介の時点でMCバリに喋っているのだ。出てきて2・3曲歌ってC&Rなのはわかるのだが、その後普通に喋り初めてミッチーをとても感じた。C&Rは、ミッチーとベイベー達のよく調教され…教育されたピッタリとそろったものを魅せられとんでもない所に飛び込んでしまったかもしれないと感じた。

 その後何曲か歌った後のMCトークで、大学生の時、小さなライブハウスでヒラヒラの服着てバラを1輪持って堂々登場したら集客5人だったという話をしていた。その頃からミッチーというキャラは確立させてた事もミッチーをミッチーのままデビューさせようと考えた偉い人に全力でありがとうを伝えたくなった。これは国宝もんだぞーーーと心が叫んでいた。バラードの前には「良くないものからはちゃんと逃げるんだよ?」とベイベーたちのことを心配そうにお話してくれた。ミッチー自身も様々な辛い経験があったそうだ。ミッチーから発される言葉には本当にファンのみんなの為に話してくれているという重みを感じる。一介の大学生である私からしたら人生の大先輩であるミッチーから送り出され受け取る言葉たちは、暖かかく寄り添ってくれるような安心感を感じることが出来た。

 

突然ミッチーがはけると15分間の休憩時間があった。

舞台でないのに幕間のあることが初体験過ぎて1人でキョロキョロしていると…

「初心者ベイベーさんですよね?」と隣の素敵な方が話しかけてくださった。優しい…

「初めてだとビックリしますよね…」と話し始めポンポンをどう丸くするかのHow toや「ミッチーも好きだけど踊りに来ている節もあります」と曇りなき眼でお話してくださって楽しい幕間を過ごさせていただいた。ずっと双眼鏡を覗いている小童とお話してくださる大先輩ベイベーさん優しすぎて最後握手させて頂きました👊 

 

 話すと魅力が増しまくるミッチーは歌い始めると、本当にアーティストなんだなとしっかりと思わせてくれる。ギターを弾き、全身全霊をかけてミッチーの世界に浸らせてくれる。舞い散る汗すらも美しく、君の汗はクリスタルという昔好きだったミュージカルの歌詞を思い出した。

 

 特に、生バンドなのは贅沢だなと改めて感じた。生バンドのアーティストは沢山あると思うがあの規模感で生の音を聞けるのはとても良かった。舞台での生バンドも贅沢と感じるがライブとしてミッチーの声が生バンドと合わさると相性が良すぎて耳が歓喜してた。

 

最後ミッチーの「チャオ!」の一言で終わり、執事のチエホフさんの礼でショーは締められた。初心者の私は大混乱だったが未だかつて経験したことの無い終わり方過ぎて感動すら感じた。チエホフさんで終わるの本当にいいな…

 

ミッチーがどこかのMCで「初心者ベイベーは踊るみんなを見て唖然としてください」と言っていたのだが唖然とする暇も無いくらいに情報量の多いショーだった。

 総じてその場にいるだけでミッチーの懐で温まっているような多幸感に包まれるショーであった🌸
きっと器がデカ過ぎるんだよな…ミッチー…

 

驚くほどに楽しかったショーの帰り道、流石にまた行きたいと感じ、再来週の人見公演のチケットをとった。楽しみすぎる…

 

家に帰ると、ミッチーと同い年の父親がヨレヨレのパジャマを着て笑顔でビールを飲みながら「おかえりー」と言ってくれた。キラキラを振りまくミッチーを見たあとの父親、これが私の現実なのだ。とても人生を感じた。そうミッチーは幾つであろうとスターなのである。

 

これが私のベイベーデビューの一日だ。

少しずつ、編集していきたい。

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